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父を許し、自分を許したことで、身心が癒された!

うつ病 40歳女性 保母 横浜市

私はいつも寝つきが悪く不眠状態で、心身のバランスをくずし躁うつ状態に悩んでいました。つい子供や主人に当り散らすこともあって、家庭の雰囲気も暗くなり、子供が不登校になったこともありました。

病院の精神科に行って薬を飲んだりしましたが、頭の中にくもの巣が張ったような感じでいつもすっきりせず、重いものがのしかかったような感じで憂うつな毎日でした。何とかこの状態から抜け出したいとのおもいで、感性内観の研修を受けることにしました。

内観では母から見た自分を調べた後、父から見た自分を調べました。内観がすすむにつれ、私はずっと父のことを責め続け、憎み続け、今もなおその心を引きずり父を許すことができない、強情でみにくい自分を発見すると同時に、私には父を責める資格なんかなかった!ということに気づかされ、愕然としてしまいました。

そして、父親の大きな愛情に気づきもせず、いまだ亡き父を許すことができない自分が恥ずかしく、申し訳なさでいっぱいになったのです。その罪の深さと父の愛情に自ら気づいたとき、止めどもなく涙があふれてきました・・・。

ことの始まりは、中学2年生のとき、尊敬していて優しかった父が突然、蒸発し家に帰ってこなくなったことからでした。それからは、母と兄弟二人の暗く寂しい三人家族になってしまい、父に裏切られた憎しみ、恨み、怒りでいっぱいの毎日でした。そしてその半年後、父がなんと20歳代の若い女性と一緒に暮らしていることがわかり、さらにショックを受けたのです。

そんなことがあったのち、父は家に帰ってきましたが、私は父に対して不潔で軽蔑の気持ちだけが膨らみ、口も聞こうとしませんでした。そして、父は1年前に他界したにもかかわらず、どうしても父が許せず、私の心も悶々とし、そんな自分を何とかしたいとクリスチャンの洗礼を受けたり、いろんなところに相談もしたりしていました。

それが今回内観をし、はじめて父の立場にたって自分を見たとき、今まで気づかずにいたことが見えてきたのです。

父は家に戻ってからは、自分の間違いを恥じ、信用を回復するために、ひたすらまじめに一生懸命家族のために働いてくれました。そして私を、希望する高校、大学へと進学させてくれたのです。

そして大学2年生のときでした。私は好きな人ができて、その彼と同棲していることが親に見つかってしまい、母は狼狽し、母の信頼を裏切った私をせめて嘆き悲しみました。

しかし父は、私に文句の一言もいいませんでした。そればかりか、母が反対する彼とその後、結婚をさせてくれました。結婚の支度からすべての費用を快く父が出してくれたのです。

その事実を改めて父の気持ちになって見たとき、「私は父を責める資格なんかなかった!」ということを実感として感じ、それから石のように硬い心のわだかまりがどんどん溶けていったのです。父はわたしが幸せになることだけを考え、私を許してくれたからこそ結婚をさせてくれたのだということも、そのときはじめて気づかされました。

父母を裏切った自分のことは棚に上げ、父ばかりを責め続けた私は、なんと親不孝者だったのかと自分が情けなく恐ろしくなりました。自分のこれまでの罪と父の大きな愛情に触れて、私はその場で泣き崩れてしまいました。

今は父に心から懺悔してお詫びをする毎日です。そして今は、心の底から父への感謝の気持ちでいっぱいです。あんなに暗く重かった私の心は、霧が晴れたようにすっきりし、なんともいえぬすがすがしさにあふれています。

家庭でも主人や子供たちに自然と感謝の気持ちがあふれ、「ずいぶん明るくなったね」といわれます。これからは、亡き父の分まで家族に尽くし、幸せになっていこうと思います。